狐がつく
よく、昔から、「狐がつく」「悪霊がつく」「呪われる」というような、表現がある。私たちは、「狐がつく」なんて、非科学的なことを通常は、笑うのである。たしかに、「狐がつく」ということ自体は、ありえない。
しかし、「狐がつく」という表現によって示されている状態そのものは、昔から存在していたわけである。
今であれば「精神疾患」という言葉で表現されるようなことが、「狐がつく」という表現をされていただけだ、とも考えられる。
同様の例として、たとえば「神隠し」などはどうか。
現代の我々は、神が子供を隠すなどということは、ありえない、と笑うことができる。
しかし、である。
「神隠し」とは、実は、「子供の誘拐」「誘拐の後の殺人・死体遺棄」のことを指していたのだとすれば?
中世のことだから、一度誘拐された子供を探すということは、不可能に近い。まして、殺されて隠されてしまっていたら、全く誰にもわからない。それは、まるで、神様によって隠されてしまったように見える。
神様によって隠されてしまうということ自体は、ないとしても、「神隠し」という言葉によって表現されている事実自体は、存在していた、ということである。
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